洞性徐脈とは?|心電図の特徴から原因、発見時の対応まで解説!

洞性徐脈とは?|心電図の特徴から原因、発見時の対応まで解説!

洞性徐脈とはP波、QRS波、T波が規則正しくあらわれていますが、60回/分以下の心拍数しかなく正常と比べて徐脈な状態をいいます。このサイトでは心電図が苦手な人にもわかりやすい波形の読み方の解説、洞性徐脈をみつけた時の対応について解説していきます。

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洞性徐脈とは?

洞性徐脈とは正常より心拍数が遅くなる状態のことです。正常な成人の心拍数は60~70回/分前後ですが、洞結節からの興奮発生が減少することで心拍数が60回/以下になります。

洞調律の状態は変わっていないため、P波、QRS波、T波の波形は正常と同じく規則的な状態であらわれます。

洞性徐脈の波形のポイント

画像引用:https://note-nurse.com/sss/
  1. P波、QRS波、T波は規則的だが心拍数が60/分以下

洞性徐脈の原因

ほとんどの場合、心臓を動かしている洞結節という部分の働きが弱まったため起こります。洞結節の働きが弱まる原因として先天的な問題から加齢夜間の就寝中など生理的なもの、心筋梗塞心疾患によるものなど原因はさまざまです。

また激しいスポーツを持続して行うことで、心臓が鍛えられて大きくなった状態のことをスポーツ心臓といいます。スポーツ心臓の場合も徐脈となる場合があります。

洞性徐脈の症状とは?

無自覚な場合が多いですが、脈が遅くなることで脳に必要な血液を送ることができなくなり、アダムス・ストークス症候群を引き起こす場合があります。

アダムス・ストークス症候群とは?

不整脈の出現により心臓から脳への血液の供給量が低下し、血圧低下や脳貧血を起こす状態。めまい、失神、痙攣などが現れて死に至ることもあります。

洞性徐脈を見つけた時の対応とは?

基本的には症状がなければ経過観察で問題ありません。

もし洞性徐脈が薬剤が原因で生じている場合は服薬の減量、中止を検討します。また急性心筋梗塞の初期症状として血圧低下を伴う洞性徐脈が出現することもあるので注意が必要です。

洞性徐脈の治療

症状がなければ特に危険な不整脈でもないため、一般的に治療を行う必要はありません。しかし症状が強い場合は治療の対象となります。

基本的には薬物療法を用いるのが一般的で、抗不整脈を使用し治療を行っていきます。

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