S1S2S3パターンとは?|心電図の特徴や不定軸について解説
S1S2S3パターンとは?
S1S2S3パターンとは文字通りⅠ、Ⅱ、Ⅲ誘導でS波がみられる心電図波形になります。健診で健常者に見つかる場合がほとんどで、自覚症状がなければ特に治療を行う必要はありません。
異常波形扱いはしませんが右室肥大(心室中隔欠損症、ファロー四徴症など)、肺塞栓、肺気腫、自然気胸などが隠れていることがあります。これらに当てはまる症状がある場合は精査の実施を考える必要があります。
ただし、肺疾患を心電図でみつけるのであれば、肺性P波、S1Q3T3、右脚ブロックなどの所見の方が有用です。
S1S2S3パターンの波形のポイント

- Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ誘導のすべての誘導にS波が出現します。
電気軸に関して

S1S2S3パターンではⅠ、Ⅱ、Ⅲ誘導のすべての誘導でR波とS波がほぼ等しい場合、全額面に対して垂直になるため電気軸を測定することは困難で、不定軸と呼ばれます。
電気軸とは?
電気軸に関しては別の記事で詳しく解説しているので、そちらを参照してください。
→平均電気軸・右軸偏位・左軸偏位とは?
アイコンキャッチ画像:Rawpixel.com – jp.freepik.com によって作成された vector ベクトル” class=”aioseop-link”>http://<a href=”https://jp.freepik.com/free-photos-vectors/vector”>Rawpixel.com – jp.freepik.com によって作成された vector ベクトル</a>
スポンサーリンク

コメント