洞性頻脈とは?|心電図の特徴や原因、発見時について解説!

洞性頻脈とは?|心電図の特徴や原因、発見時について解説!

洞性頻脈とはP波、QRS波、T波が規則正しくあらわれていますが、100回/分以上の心拍数があり正常と比べて頻脈な状態をいいます。このサイトでは心電図が苦手な人にもわかりやすい波形の読み方の解説、洞性頻脈を見つけた時の対応について解説していきます。

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洞性頻脈とは?

洞性頻脈とは、心拍数が正常より多い状態のことです。正常な成人の心拍数は60~70回/分前後ですが、交感神経の緊張により洞結節で発生する電気刺激の回数が増えた状態となり心拍数が100回/分以上になります。

洞調律の状態は変わっていないためP波、QRS波、T波は正常時と変わらず規則正しくあらわれます。

洞性頻脈の波形の特徴

画像引用:https://note-nurse.com/post-15/

① P波、QRS波、T波が規則正しく あらわれている
②PP間隔とRR間隔は規則的
③心拍数が100回/分以上

洞性頻脈の原因とは?

洞性頻脈の原因は病的なものと、生理的なものに分類されます。
ほとんどの場合は緊張、不安、ストレス、興奮状態のほか、運動時や飲酒時など生理的な反応の場合が多いです。また発熱や疼痛も洞性頻脈の原因になる場合があります。

洞性頻脈を見つけたときの対応

持続が短い洞性頻脈で、病的な原因がなく、自覚症状がなければ、特に治療の必要はありません。中には動悸や息切れを感じる人もいるので、その場合はベッドで横になって休んでもらいます。

心拍数が150回/分になると動悸血圧低下冷や汗などの自覚症状を伴う場合があります。また甲状腺機能低下症、発熱、貧血などでも洞性頻脈が出現する場合があるので持続する場合は医師に報告が必要です。

洞性頻脈と間違えやすい心電図

PSVT(発作性上室頻拍)
洞性頻脈は徐々に脈が速くなることが多いですが、PSVTは突然頻脈になり、突然停止します。鑑別の方法としてはP波に着目すると良いです。P波が変形している、もくはP波がない場合はPSVTの可能性が高いです。

VT(心室頻拍)
心室頻拍もRR間隔は一定ですが、P波とQRS波が無関係に出現(房室解離している状態)しており、QRS波の幅が広いことから洞性頻脈との鑑別ができます。

アイキャッチ画像:Freepik – jp.freepik.com によって作成された background 写真

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