異常波形の解説

頻脈

NSVT(非持続性心室頻拍)とVT(心室頻拍)の違いとは?

心室頻拍が30秒以上持続するか、血行動態が悪化し停止処置を要するものを持続性心室頻拍( Ventricular Tachycardia:VT)と呼びます。それに対し心室頻拍が30秒以内に自然に停止するものを非持続性心室頻拍(Nonsustained Ventricular Tachycardia:NSVT)といいます。
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非特異的心室伝導遅延とは?|心電図の特徴を解説

非特異的心室伝導遅延とは健康診断の心電図でみられる不整脈で心室内の伝導障害によって生じます。心電図波形ではQRS幅が0.10~0.12秒かつ、左脚ブロック・右脚ブロックに該当しない波形の場合は非特異的心室伝導遅延という診断になります。特にスポーツを行っている若年層に多い心電図波形となります。。
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等頻度房室解離と完全房室ブロックの違いとは?

等頻度房室解離と完全房室ブロックの違いは心房から心室への興奮伝導が、ブロックされているかブロックされていないかの違いになります。どちらもP波とQRS波は独自のリズムで規則的に出現おり、PP間隔とRR間隔は不一致。違いとしてQRS波の発生頻度が完全房室ブロックはP波より少ないですが等頻度房室解離はほぼ同時に出現します。
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肥大型心筋症と心尖部肥大型心筋症の心電図の特徴とは?

肥大型心筋症とは原発性の心筋肥大をきたす心筋疾患で、指定難病に分類されています。「心室中隔の非対称性肥大を伴う左室ないし右室、あるいは両者の肥大」と定義され左室拡張機能低下を呈します。また心室中部での内腔狭窄を認める心室中部閉塞性心筋症、心尖部のみに心筋肥大を認める心尖部肥大心筋症などがあります。
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補充調律|房室接合部調律と心室補充調律の心電図の特徴とは?

本来であれば洞房結節から電気刺激が発生し心臓の収縮が始まります。しかし、洞不全症候群や房室ブロックなどによって心室の興奮を認めない場合、補充するように一定の電気活動が生じる働きを補充調律といいます。一般的には房室接合部調律と心室補充調律の2種類が代表的な補充調律と言われています。
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S1Q3T3とは?|肺血栓塞栓症が疑われる心電図

肺血栓塞栓症とは心臓から肺に血液を送り出す血管に血栓が詰まってしまい、重症な場合は突然死につながる危険な疾患となります。肺血栓塞栓症が起きた場合、心電図でも特徴的な波形変化が認められます。この記事では肺血栓塞栓症にみられる心電図波形変化から症状、治療法について解説していきます。
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Wellens症候群とは?|タイプ別の心電図波形の特徴を解説

Wellens症候群(ウェレンス症候群)とは1982年頃にWellensらによって報告された、胸痛を訴える患者の胸痛消失後に特徴的なT波がみられる症候群です。この所見は左前下行枝(LAD)近位部の高度狭窄を示唆するもので、未治療の場合には75%が数週間以内に前壁梗塞に進展するという報告もあります。
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たこつぼ心筋症の心電図変化と心筋梗塞との鑑別方法について解説!

たこつぼ心筋症とは強い精神的・肉体的ストレスの後に動悸や呼吸困難、嘔気といった狭心症や心筋梗塞とよく似た症状で発症する病気です。特徴的な波形変化として前胸部誘導におけるST上昇、巨大陰性T波があげられます。たこつぼ心筋症と急性心筋梗塞はいずれもST上昇を認めるため確定診断のためには心臓カテーテル検査が必要になります。
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上行型、下行型、水平型、盆状型|危険なST低下の形とは?

心電図においてST変化は心室筋の状態を読み解くカギとなります。主に狭心症発作時の虚血性変化として多くみられる波形変化です。水平型、下行型のST低下では虚血性心疾患を疑う必要があります。上行型は大きな異常が隠れていることは少なく、盆状型はジギタリス中毒にみられる特徴的な波形変化です。
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異所性心房調律と移動性ペースメーカーの違いとは?

本来であれば心臓を収縮させるペースメーカー(司令を出す場所)は右心房にある洞結節という場所から出ていますが、ペースメーカーが洞結節ではなく他の場所からでる場合もあります。ペースメーカーの場所が一定している場合は異所性心房調律、ペースメーカーの場所が一定せず移動している場合は移動性ペースメーカーと呼ばれています。
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