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Wellens症候群とは?|タイプ別の心電図波形の特徴を解説

Wellens症候群(ウェレンス症候群)とは1982年頃にWellensらによって報告された、胸痛を訴える患者の胸痛消失後に特徴的なT波がみられる症候群です。この所見は左前下行枝(LAD)近位部の高度狭窄を示唆するもので、未治療の場合には75%が数週間以内に前壁梗塞に進展するという報告もあります。
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たこつぼ心筋症の心電図変化と心筋梗塞との鑑別方法について解説!

たこつぼ心筋症とは強い精神的・肉体的ストレスの後に動悸や呼吸困難、嘔気といった狭心症や心筋梗塞とよく似た症状で発症する病気です。特徴的な波形変化として前胸部誘導におけるST上昇、巨大陰性T波があげられます。たこつぼ心筋症と急性心筋梗塞はいずれもST上昇を認めるため確定診断のためには心臓カテーテル検査が必要になります。
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上行型、下行型、水平型、盆状型|危険なST低下の形とは?

心電図においてST変化は心室筋の状態を読み解くカギとなります。主に狭心症発作時の虚血性変化として多くみられる波形変化です。水平型、下行型のST低下では虚血性心疾患を疑う必要があります。上行型は大きな異常が隠れていることは少なく、盆状型はジギタリス中毒にみられる特徴的な波形変化です。
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異所性心房調律と移動性ペースメーカーの違いとは?

本来であれば心臓を収縮させるペースメーカー(司令を出す場所)は右心房にある洞結節という場所から出ていますが、ペースメーカーが洞結節ではなく他の場所からでる場合もあります。ペースメーカーの場所が一定している場合は異所性心房調律、ペースメーカーの場所が一定せず移動している場合は移動性ペースメーカーと呼ばれています。
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心筋梗塞の心電図変化 hyper acute T waveとは?

hyper acute T waveとは心筋梗塞の超急性期にみられる波形変化です。ST上昇が認められる前に心電図上に波形変化として表れます。梗塞部位に一致した誘導に左右対称性のT波増高・先鋭化を認められるのが心電図波形の特徴で心筋虚血が起こってから2分~30分で出現します。
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イプシロン波とJ波の心電図の鑑別方法とは?

イプシロン波とはV1~V3誘導のQRS波の後に出現する小振幅波形で、不整脈源性右心室心筋症(ARVC)の特徴的波形変化(ARVCを発症している患者の約30%に認められる)とされている波形です。不整脈源性右室心筋症とは若年者の突然死の原因ともなる疾患の1つで致死的不整脈や心不全が問題となる進行性の心筋症です。
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心膜炎の心電図の特徴と心筋梗塞との鑑別方法について

心膜炎とは心膜および心膜腔に炎症が生じる疾患です。心膜炎の心電図波形のポイントは①aVRを除く広域でのST上昇②上に凹型のST上昇③PQの低下④V6のSTの高さがT波の高さの25%以上があげられます。また心筋梗塞、早期再分極も同様にST上昇を認める疾患のため鑑別が必要となります。
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心筋炎でおこる心電図の波形変化の特徴とは?

心筋炎とは心臓の筋肉に炎症が生じた状態をいいます。心電図は心筋炎において最も感度の高い簡易診断法となります。異常所見の頻度としてはST-T異常と心伝導障害が最も多く、QRS波の幅が徐々に拡張してきたら悪化の兆しといわれています。また致死性の不整脈の出現するリスクもあるため継続的なモニター監視が必要になります。
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期外収縮の2段脈とは?|危険度や心電図の特徴をわかりやすく解説!

2段脈とは脈2拍に対して1回の期外収縮が繰り返し出現する場合、3段脈とは脈3拍に対して1回の期外収縮が繰り返し出現する場合をいいます。段脈はLown分類ではgrade2に分類され多源性や連続性のある複雑な期外収縮と比べると致死的不整脈に移行しにくいと考えられています。
心電図の基礎知識

大人と何が違う?|小児の心電図の特徴とは

小児の場合T波は年齢と共に変化します。出生直後はV1~V6まですべてのT波が陽性ですが、生後1~2以内に右室圧の生理的低下により陰性化します。その後は発育に従って陽性化し16歳ころまでにV1~V6全てT波が陽性化します。電気軸に関しては出生直後の電気軸は強い右軸偏位ですが年齢と共に変化します。
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