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PVC(心室期外収縮)の心電図の特徴や発見時の対応について解説

基本の心周期より早いタイミングで心室から興奮が出現し、心室が収縮する不整脈です。心房の収縮を待たずに心室が興奮するため、ほとんどの場合P波を伴わないQRS波が出現します。また心室内への刺激が本来のルートから伝わらないため、心室全体に伝わるのに時間がかかってしまうことからQRS波の幅は広くなります。
頻脈

VF(心室細動)|心電図の特徴や発見時の対応について解説!

VF(心室細動)とは心臓の至るところで興奮が生じ、心臓が細かく痙攣している状態。この時心臓は正常な機能を果たすことができなくなっています。そのためVF(心室細動)が起きると同時に心臓からの血流が停止し、数分以内に意識レベルが低下します。また数分以内に洞調律に戻らない場合は死に至る可能性が高いもっとも危険な不整脈です。
頻脈

VT(心室頻拍)|心電図の特徴や発見時の対応について解説!

心室期外収縮(PVC)が3回以上連続して発生し、心拍数が100回/分以上となる頻脈を心室頻拍といいます。突然死に至ることがある危険な不整脈です。持続する時間により持続性心室頻拍(30秒以上)と、非持続性心室頻拍(30秒未満)に分類されます。持続する時間が長くなるほど心臓のポンプ機能は低下し、心拍出量が低下します。
心電図の勉強方法

心電図検定|1級,2級,3級,4級の合格率と難易度とは

心電図検定とは日本不整脈心電学会が実施している年に1回の検定で心電図に興味がある人であれば誰でも受験できる検定です。2019年~2021年度の3年間の平均合格率は4級は82%、3級は75%、2級は69%、1級は53%、さらにマイスターは2019年は1.3%、2020年は1.2%、2021年は0.7%という結果でした
心電図の基礎知識

心筋梗塞|右側誘導と背部誘導の貼り方

右側誘導の貼り方はV1、V2は普段の誘導と変わらずそのままで、V3以降の誘導を胸骨中央を境にしてV3~V6と対称になる位置に電極を貼っていきます。ちなみに名称はV3R、V4R、V5R、V6Rと表現します。背部誘導はV1~V3 or V4~V6の電極を取ってV4~V6と同じ高さでV7~V9に電極を貼ります。
疾患・解剖生理

心房細動と抗血栓薬|抗凝固薬と抗血小板薬の違いとは

心房細動では心房内で血栓が形成されやすく心原性脳塞栓症を発生しやすい状態にあるため抗凝固薬が選択されます。抗凝固薬は血液凝固機能の二次止血で働く凝固因子に作用し、フィブリンの生成を阻害することで血栓を予防する薬です。それに対して抗血小板薬は血液凝固機能の一次止血で働く血小板の働きを抑制することで血栓を予防する薬です。
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早期再分極と早期再分極症候群(J波症候群)の違いとは?

早期再分極症候群とは12誘導心電図でⅡ、Ⅲ、aVF(下壁誘導)とⅠ、aVL、V4~V6(側壁誘導)のうち、2誘導以上で1mm以上のJ波増高とそれに続くST上昇を認めた場合をいいます。欧米の報告では男性に多く、1mm以上のJ波増高が全人口の3~6%、2mmを超えるJ波増高が0.6%認められるといわれています。
頻脈

PSVT(発作性上室頻拍)|心電図の特徴や発見時の対応とは?

PSVTとは心房と心室の間で電気信号がぐるぐる回り始める興奮旋回(リエントリー)で突然脈が速くなり、しばらく続いた後に急に停止する頻脈です。発作的に起こり、突然停止するところが洞性頻脈とは異なります。自覚症状は突然始まる動悸が多く、息切れや、胸苦の症状もみられます。危険度は低い心電図波形です。
頻脈

WPW症候群の心電図の特徴|A型、B型、C型の違いとは?

WPW症候群とは心臓に刺激伝導経路とは別の副伝導路(ケント束)をもつ先天異常です。WPW症候群は健康上に全く問題を感じておらず、健康診断で実施する心電図検査により初めて発見される事例が多いです。偽性心室頻拍とはWPW症候群とAF(心室細動)が合併した時に生じる不整脈です。VT(心室頻拍)と間違えやすい不整脈です。
頻脈

洞性頻脈とは?|心電図の特徴や原因、発見時について解説!

洞性頻脈とは、心拍数が正常より多い状態のことです。正常な成人の心拍数は60~70回/分前後ですが、交感神経の緊張により洞結節で発生する電気刺激の回数が増えた状態です。100回/分以上の心拍数があり、P、QRS、T波が規則正しくあらわれる場合は洞性頻脈と診断されます。
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