疾患・解剖生理

高カリウム血症にカルチコールを投与する理由|活動電位の動きを解説

高カリウム血症はカリウム濃度が高いことが原因で不整脈などを誘発するリスクがあります。特にカリウム値が7.0~/8.0mEq/Lを超えると心室細動が出現するリスクがより高くなります。カルチコール自体にはカリウムを下げる効果はありませんが、閾膜電位を下げる作用があり心室細動を予防する効果があります。
疾患・解剖生理

偽性心室頻拍(pseudo VT)にジギタリスが禁忌の理由とは?

偽性VTにジギタリスが禁忌な理由には房室結節の役割が関係しています。房室結節では心房から心室へ過剰な電気刺激をフィルターとして抑える役割もありますが、偽性心室頻拍ではケント束という迂回路が存在するため、房室結節のフィルターを強化して頻脈を抑えようとすると副伝導路から流れる電気刺激が増えるため逆効果となります。
疾患・解剖生理

冠動脈の解剖生理とAHA分類の簡単な覚え方

冠動脈とは心臓に酸素やエネルギーを供給するための血管です。AHA分類は右冠動脈(RCA)と左冠動脈(LCA)の2本の血管の各部位を#1~#15の番号で分類したものです。心臓は左室が収縮することで全身に血液を送るため左室収縮力が重要になるため左冠動脈(LCA)の支配領域は大切になります。
スポンサーリンク