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新人看護師にわかりやすく解説!敗血症性ショックとは?

新人看護師にわかりやすく解説!敗血症性ショックとは?

敗血症とは?

敗血症とは「感染症に対する宿主の無調節な反応のために起こる致死的な臓器障害」と定義されています。

簡単に表現すると身体が感染症に反応することで、自身の組織や臓器を傷つけてしまい命に関わるほど重症になる状態を敗血症といいます。

ここでいう臓器障害とはSOFAスコアを用いて評価します。

SOFAスコアとは?

SOFAスコア
画像引用:https://www.bdj.co.jp/safety/articles/ignazzo/vol13/hkdqj200000uhuf3.html

SOFAスコアとは呼吸凝固肝臓心血管中枢神経腎臓の6つの臓器への障害をスコア化したものになります。6臓器それぞれに0~4点の点数を付けて最大24点で評価し、点数が高いほど臓器障害が強いことを表しています。

SOFAスコアでは6臓器の合計点数が元の状態よりも2点以上上昇していれば「臓器障害ありと判断します。

SOFAスコア死亡率
画像引用:https://xn—-yv6as1lfly8r55a40wdmfrt6cmxeh6qfv6b.com/h30-style-1-sofa-score-psofa-scoreevaluation-for-sepsis-and-icu/

敗血症は感染症を起こしていることが前提ということなら血液培養が陽性でなければならないのか?

→敗血症の定義には血液培養の結果は含まれておらず、実際に敗血症になった患者の中で血液培養が陽性になる人は50%程度といわれています。

敗血症性ショックとは?

敗血症性ショック

敗血症性ショックとは「敗血症のうち循環異常および細胞(代謝)の異常が顕著で、そのため死亡率が著しく高くなっているサブグループ」と定義されています。

具体的にどのような状態をこのサブグループに分類されるかというと、「十分に輸液をしても、平均血圧≧65mmHgを保つのに昇圧薬が必要で、かつ乳酸>2mmol/L」の状態を敗血症性ショックへ分類します。この基準を満たす患者の院内死亡率は40%を超えるといわれています。

敗血症の治療

敗血症性ショックの治療を大きく3つに分けると、①原疾患の同定・治療②血行動態の維持③予防・補助的治療となります。

1、原疾患の同定・治療

原則はあくまでも原疾患の治療で、感染源を見つけてそれに応じた治療を開始するのが重要です。適切に培養をとって早急に抗菌薬を開始します。

最新のガイドライン(Surviving Sepsis Campaign Guideline)では1時間以内に抗菌薬を開始することが推奨されています。※ただし「1時間」という枠についてはまだ議論が多く、反対意見もあります。

また米国のCDC(Centers for Disease Control and Prevention)では敗血症を生命にかかわる医学的緊急事態として早期発見・早期治療の重要性を強調しています。

qSOFAとは?

qSOFA

いち早く治療するためにはいち早く敗血症の患者を発見するツールとしてqSOFAがあります。

qSOFAとは敗血症の定義に使用される臓器不全スコアのSOFAスコアのquick(迅速)バージョンになります。qSOFAは呼吸回数、意識障害、収縮期血圧の3項目からなり、2項目を満たすと陽性となります。

qSOFAのメリット

・血液検査は必要ない
・ベッドサイドですぐ調べることができる

qSOFAのデメリット

・あくまでも簡易ツールでスクリーニングにはならない

2、血行動態の維持

ショックになっている重症患者では同時に血行動態の維持が必要になります。

敗血症性ショックでは血行動態が不安定になっているため輸液昇圧薬強心薬を使用し安定させる必要があります。

3、予防・補助的治療

重症患者の場合さまざまな合併症を起こすリスクが高くなるため、予防・補助的な治療も同時に行う必要があります。

重症患者でルーチンに考慮すべきなのは深部静脈血栓症とストレス潰瘍に対する予防です。また重症患者では意識障害や気管挿管のため食事を摂れなくなることも多く、経管栄養や経静脈栄養で栄養補助を行います。

アイコンキャッチ画像:http://<a href=’https://jp.freepik.com/photos/medical’>Freepik – jp.freepik.com によって作成された medical 写真</a>

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