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開始液と維持液の違いとは?輸液の基礎知識

開始液と維持液の違いとは?輸液の基礎知識

輸液製剤の分類

輸液製剤は主に細胞外液、1号液(開始液)、2号液(脱水補充液)、3号液(維持液)、自由液の5つの種類に分類されます。さらに1号液~3号液は生理食塩水5%ブドウ糖液の組み合わせによって決まるという鉄則があります。

生理食塩水の割合が1/2だと1号液、生理食塩水の割合が1/3だと2号液、生理食塩水の割合が1/4だと3号液になります。

細胞外液について

細胞外液には生理食塩水やKやCaが加えられたリンゲル液に含まれるソルラクトD、ソリューゲンFなどが代表的です。またリンゲル液に乳酸や酢酸が加えられた乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液などがあります。

細胞外液の代表的な輸液である生理食塩水、ソルラクトD、ソリューゲンFの成分比較を下記図にまとめました。

生理食塩水ソルラクトDソリューゲンF
Na154 mEq/L131 mEq/L130 mEq/L
K 0 mEq/L 4 mEq/L 4 mEq/L
Glu 0 g/L 50 g/L 0 g/L

細胞外液の特徴としてNaが多いことが挙げられます。

私たち人類の体の中は細胞外の陽イオンはNa、細胞内の陽イオンはKがメインで構成されています。またNaとKはお互いに自由に細胞内外を行き来できない仕組みになっています。

そのためNaが多い細胞外液は名前の通り細胞外に分布することを目的とした輸液になります。

開始液と維持液の違いは?

先ほども説明したように開始液(1号液)~維持液(3号液)は生理食塩水と5%ブドウ糖液の組み合わせの濃度の違いによって分類されます。

開始液(1号液)として代表的な輸液としてKN1号、ソルデム1輸液などが挙げられます。維持液(3号液)として代表的な輸液としてソルデム3A、ビーフリードなどが挙げられます。

KN1Aソルデム3A
Na77 mEq/L35 mEq/L
K 0 mEq/L20 mEq/L
Glu 25 g/L43 g/L
開始液(1号液)の特徴

開始液(1号液)の特徴としてKが含まれていないことと、糖が含まれていることがあげられます。そのため腎不全患者の輸液を行う際によく用いられています。

また救急外来などで患者の病態がわからない場合の水・電解質補充を行う際の輸液としてよく選択されます。

維持液(3号液)の特徴

維持液(3号液)は尿や不感蒸泄などから毎日失われる水分と電解質を補充する輸液になります。維持液を1日に必要な水分量である2000mlを投与すると、主要電解質(Na、Cl、K)の壱日必要量が補給できます。

そのため入院中の患者に最も多く選択される輸液になります。

ビーフリードについて

ビーフリードはソルデム3Aにブドウ糖とアミノ酸とビタミンB1を追加した輸液になります。そのため末梢からの輸液製剤ですが1本(500ml)あたりのエネルギーが210Kcalと高いのが特徴になります。

経口摂取量が少ない患者や中心静脈が確保できていない患者の輸液として選択されています。

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